今までオーディオに興味がなかったけど、小型真空管アンプがほしい。
オーディオ初心者が真空管アンプを使ったオーディオに挑戦。
何を揃えればいいの? オーディオ構成について考えた。
前回はネットなどで仕入れた浅くて薄いオーディオ知識から導いた、はじめて揃えるオーディオのコンセプトをまとめました。
今回はそのコンセプトをもとに、何を購入したか紹介します。
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- 真空管アンプが欲しい④
FX-AUDIO
購入した機器は「FX-AUDIO」から選びました。
FX-AUDIOは日本のノースフラットジャパンによるオーディオブランドで、デジタルアンプ、真空管アンプ、DACなどを主に扱っています。
製造は中国ですが日本企業が製品のコンセプトや回路設計を行っていて、厳しく品質管理されているので安心して使用できるブランドです。
DAC|DAC-X6J+W
いろいろな入力に対応したDACです。
デジタル入力をはじめ、データ転送、Bluetoothまで、ほとんどの入力に対応しています。
またUSB入力はハイレゾビットレート24bit/192kHzにも対応していて、「ULTRA HD」の音源も楽しめます。
特徴
- DACチップに「ES9018K2M」を搭載。
DACの性能はD/AコンバーターICで決まります。
ESS Technology製 の「ES9018K2M」は、安価ですが音質に定評のあるシリーズです。 - さまざまな入出力端子に対応
全部入りです。
DAC裏面左から
・入力端子
bluetooth
USB TYPE-B
OPTICAL(光)
COAXIAL(同軸)
・出力端子
RCA端子
・電源端子 - さまざまなBluetoothコーディックに対応
BluetoothレシーバーICにQualcomm製「QCC3008」を採用。
SBC/AAC/apt-X/aptX-LLコーデックに対応しています。 - ハイレゾに対応
USBレシーバーICにはC-Media製「CM6642」を採用。
USB入力でハイレゾ24bit/192kHzに対応しています。
ハイレゾは「高解像度オーディオ」の略称でCD音質を超えるデジタルデータ音源です。
ハイレゾ24bit/192kHzではAmazon Music Unlimitedのハイレゾ音源「ULTRA HD」も楽しめます。 - ヘッドホンアンプ搭載
ヘッドホンアンプICに、Texas Instruments製「TPA6120A2」を採用。
「TPA6120A2」ヘッドフォンアンプICとオペアンプによる高性能なヘッドフォンアンプ機構を備えています。
DAC表面にヘッドホン端子(6.3mm)があります。 - ボリュームダイヤル
ヘッドホン接続時はヘッドホンのボリューム、DAC出力時は出力レベルの調整ができます。 - 電 源
DC12V / 電源容量1A以上 (ACアダプター別売)
プリアンプ|TUBE-00J UNLIMITED
2016年に発売され人気となった「FX-AUDIO-TUBE-00J」をベースに、真空管、オペアンプ、コンデンサ等をアップグレードした真空管プリアンプです。
もともと「FX-AUDIO-TUBE-00J LIMITED」として限定販売していたもので、販売終了後も多数の問い合わせが続いたため限定解除(UNLIMITED)として量産販売を始めたそうです。
特徴
- パーツのアップグレード
もともと評判がよかった「FX-AUDIO-TUBE-00J」をベースに、以下のパーツをアップグレードしています。
・真空管
6K4 >> 6J1 ミルスペック選別グレード品
真空管は型番や製造国、グレードによって音質がかわります。
いろいろな真空管を交換しながら音のちがいを楽しむことを「球転がし」というそうです。
・オペアンプ
NE5532 >> Burr-Brown OPA627AU
OPA627AUはバーブラウン社時代(2000年9月TI社に吸収)製造のビンテージICで、高い性能と独特のサウンドからオーディオ愛好家を中心に根強い人気を誇るオペアンプICです。
・カップリングコンデンサ
FX-AUDIO-特注フィルムコン、ルビコン製フィルムコンへ変更
・音声回路上の抵抗器
ノーブランド品 >> KOA製高品質抵抗器 - 入出力端子
・入力端子
RCA端子
・出力端子
RCA端子
・電源端子 - ボリュームダイヤル
プリアンプの出力レベルの調整ができます。 - 電源
定格電圧DC12V 電源容量1A以上 (ACアダプター別売)
パワーアンプ|FX-2020A+CUSTOM
トーンコントロール機能を搭載しているパワーアンプです。
トーンコントロール機能で低音や高音を調整できます。
トーンコントロール機能を切り離すことで、プリアンプの音をそのまま増幅することもできます。
倒産により既に製造されていないデジタルアンプICにTripath社製 「A2020-02」を採用したパワーアンプです。
特徴
- デジタルアンプICにTripath社製 「A2020-02」を搭載
Tripath社はすでに倒産しているカリフォルニア州に存在した半導体メーカーです。
Tripath社が製造した「A2020-02」は、現在でも音質に定評のあるアンプICです。
今でも人気がありデッドストックやリユース品が流通しています。 - トーンコントロール
BASSとTREBLEのつまみで低音と高音を調整できます。
またトグルスイッチ(TONE/DIRECT)をDIRECT側に倒すことでトーンコントロール機能を切り離し、入力された音をそのまま増幅することもできます。 - 入出力端子
・入力端子
RCA端子
・出力端子
スピーカー端子
・電源端子 - 電源
定格電圧DC12V 電源容量2A以上 (ACアダプター別売)
スピーカー|2Wayバスレフ型ブックシェルフスピーカー
FX-AUDIO社のスピーカー担当者が中国メーカーで見つけ出した、中国国内向けのスピーカーです。
製造している工場は日本や海外メーカー(一流オーディオブランド)のユニット製造等を請け負っている工場です。
採用しているケブラーコーンウーハーは小型ながらしっかり低音がでており、このサイズ感から想像する低音を超えているクオリティだそうです。
中国メーカーが生産した中国国内向け製品のため多少作りの粗さがあるという理由から、新品アウトレット品として販売しています。
FX-AUDIO社曰く(いわく)、「弊社超超超お勧めの逸品です!!!」だそうです。
特徴
- スピーカーの種類
パッシブスピーカー(アンプ非搭載) - エンクロージャー(筐体)
ホワイトクリア塗装(光沢仕上げ) - サイズ
幅12cm、高さ18cm、奥行き18cm、 - スピーカーユニット
2WAYスピーカー
・ツイーター:2cmシルクドーム(コンデンサ直列のハイパスフィルター)
・ウーファー:8cmブラックケブラーコーン(フルレンジ駆動) - バスレフ
フロントバスレフポート
電源ケーブル
FA-AUDIOの機器には、電源ケーブルはついていません。別売りです。
それぞれの機器の電源について、仕様緒元には以下のように書かれています。
- DAC|DAC-X6J+W、プリアンプ|TUBE-00J UNLIMITED
「定格電圧DC12V 電源容量1A以上 (ACアダプター別売)」 - パワーアンプ|FX-2020A+CUSTOM
定格電圧DC12V 電源容量2A以上 (ACアダプター別売)
電源アダプタの選び方
電圧
電圧(V)は、機器の仕様に記載されている電圧のアダプタを選びます。
DAC-X6J+W、TUBE-00J UNLIMITED、FX-2020A+CUSTOMの電圧は12Vなので、電源アダプタも12Vを選びます。
電流
電流(A)は、機器の仕様に記載されている電流と同じかそれ以上(少し余裕のある)のアダプタを選びます。
DAC-X6J+W、TUBE-00J UNLIMITEDの電流は1Aなので、電源アダプタは1A以上のアダプタ。
FX-2020A+CUSTOMの電流は2Aなので、電源アダプタは2A以上のアダプタです。
ACアダプタのコネクタサイズと極性
DAC-X6J+W、TUBE-00J UNLIMITED、FX-2020A+CUSTOM対応の電源プラグのサイズは外径5.5mm(内径2.1mm)。極性はセンタープラスです。
購入した電源アダプタ
上記の条件から、それぞれ電流(A)に余裕があるものを選択しました。
- DAC-X6J+W、TUBE-00J UNLIMITED用
12V 2A 外径5.5mm(内径2.1mm) 極性センタープラス
- FX-2020A+CUSTOM用
12V 3A 外径5.5mm(内径2.1mm) 極性センタープラス
機器のサイズ感について
FX-AUDIOのオーディオ機器はネットショップの写真で見ると、見た目が似ているので勝手に同じサイズだっと思っていました。
しかし実際に手元に届いてみると、ずいぶん大きさに違いがあります。
でもどの機器も手のひらに乗るサイズ。
積み重ねてしまえば、そんなに違和感はありません。
スピーカーも奥行きがDACと同じで、一体感があるのではないでしょうか。
まとめ
今回は、購入したオーディオ機器を紹介しました。
(紹介した機器は黒だけでなく、シルバーもあります。)
ここで紹介した機器は市場で販売しているオーディオ機器のほんの一部です。
それぞれの好みやこだわり、価格などでいろいろな組み合わせを選ぶことができます。
みなさんも、ぜひ自分好みのオーディオ機器の組み合わせを見つけてみてください。
さて、オーディオ機器はそろいました。
次回は、それらを接続していきます。
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