夏になると飲みたくなる飲み物がありませんか。
わたしの場合、子供のころ実家で手作りしていた赤しそジュース。
甘くて、酸味があって、赤しそが香るさっぱりとした赤しそジュースは、夏バテ気味のからだに染みわたります。
今では市販のものもありますが、赤しそジュースは材料も少なく作り方もとても簡単です。
猛暑が続く夏を、手作り赤しそジュースで乗り切りませんか。
作り方と楽しみ方
材料と道具
材料
- 赤しそ 300g(1袋分)
- 砂糖 400~800g
- レモン汁 100ml程度
- 水 2L
道具
- 大きな鍋
- ボウル・ざる
- へら
- 保存ビン
作り方
- 赤しそ300gを鍋に入る大きさに切って、水で洗います。
茎はついたままで大丈夫ですが、太い茎は扱いにくいので取り除いておきましょう。 - 鍋に水2Lを入れ、沸騰させます。
このあと赤しそを入れますので、大きな鍋を準備しましょう。 - 沸騰したら火を弱め、鍋に赤しそを入れます。
赤しそはいっぺんには入りませんので、半量くらい入れてかさが減ったら少しずつ足していきます。 - 赤しそがみどり色に変わったら取り出します。
赤しそのエキスがお湯に溶け出して、お湯の色がが赤黒くなります。
取り出した赤しそはボウルに重ねたざるにあげて、へらなどで押して無駄なく絞りましょう。 - 赤しそを取り出したら砂糖400~800gを鍋に入れ、中火にかけて砂糖を溶かします。
砂糖の量はお好みで調整してください。ストレートで飲むなら控え目に、水や炭酸で割って飲むなら多めに入れます。
ただし砂糖が少なすぎるとカビなどの原因となりますので、保存のためにも砂糖の控えすぎには注意しましょう。 - 砂糖が溶けたらレモン汁を入れます。
レモン汁を入れると、赤黒く濁っていたお湯が鮮やかな赤色に変わります。
すっぱいのがお好みなら、多めに入れてもおいしいです。 - ここで味見。
甘味や酸味が足りなければ、ここで調整しましょう。 - 保存ビンに移します。
出来上がった赤しそジュースは鍋のまま放置し粗熱を取った後、清潔な保存ビンに移して冷蔵庫で保存します。
保存ビンに移すときは、じょうごと茶こしを使って残った葉っぱを取り除きましょう。
冷蔵庫保存すればひと夏、さわやかな夏の味を楽しめます。
楽しみ方
赤しそジュースはいろいろな楽しみ方ができます。
ストレートや水割り、炭酸割りはもちろん、かき氷のシロップ代わりに氷にかけるのもおすすめです。
また、味変やアレンジするのも楽しいです。
・はちみつをたす
・レモン汁やリンゴ酢をたす
・牛乳や飲むヨーグルトで割る
・プレーヨーグルトにかける
・ゼリーや寒天でかためる
など、アイデアしだいでいろいろな楽しみ方ができます。
夏休みの自由研究にも
楽しみ方の意味が少し違いますが・・・
ジュース作りの途中赤しそを煮出した後レモン汁をくわえると、赤黒い煮汁が鮮やかな赤に変わります。これは煮汁に溶け出した赤しその「アントシアニン」がレモン汁の酸に反応して化学反応を起こしたもので、小学校のころ理科の実験で使ったリトマス試験紙と同じ現象です。
アントシアニンは中性の時は紫色ですが、酸性では赤色、アルカリ性では青色に変化します。
夏休みの自由研究に、身近のなものの酸性、アルカリ性を調べてみてはいかがでしょうか。
赤しその煮汁を少し取っておいて、身近なものの酸性、アルカリ性を調べてみよう。
・梅干し
・レモン
・酢
・石鹸水
・台所洗剤
・シャンプー
・洗濯洗剤
・カビ取り剤
・重曹
・炭酸水
・雨水
などなど
「梅干しやレモン、酢はすっぱいけど、アルカリ食品」など、不思議な事実もありますよ。
まとめ
赤しそには、ビタミンB1・B2・C・Eや、鉄分、カルシウム、α-リノレン酸など、さまざまな栄養素が含まれています。また赤しそジュースはアントシアニンが豊富にふくまれており、レモン汁などのクエン酸との相乗効果で、夏バテ防止や疲労回復にとてもおすすめです。
さまざまな栄養素が豊富に含まれている赤しそは、夏バテ防止や疲労回復のほかにも食欲増進、整腸作用、アレルギー予防、疲れ目、視力回復など様々な効能が考えられます。
ただし、ジュースには多量の砂糖が含まれていますので、飲みすぎには気をつけましょう。
昔から夏に飲まれている赤しそジュースですが、飲み続けられているのには理由があるのですね。
夏休み前に、お子さんと一緒に手作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
猛暑が続く夏。手作り赤しそジュースで夏バテを乗り切りませんか。